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Computer Games -筋金入りのヌルゲーマー-『Ultima Online』が謳う自由度の高さとは?MMO RPG(この言葉はそもそも『Ultima Online』の為に作られた)である世界一エラいネトゲ、『Ultima Online(略称:UO)』を褒め称えるにあたり、その自由度の高さが前面に押し出されることが多い。しかし多くの紹介記事などでは、その本質を見事に間違えていると断言できる。 やれ「なんでもできる」だの、プレイスタイルを固定されないだの、そう言ったおためごかしはどうでもよろしい。どうも此処のレビューは長くなりがちなので、核心から述べてしまうと、UOの「自由度の高さ」とは、「地面にものを置ける!」と言うただ一点の機能によって成り立っているのである! 他のネトゲをご覧。極めて選択的に「地面に置ける」機能を備えたものはあるっちゃああるが、オブジェクト指向によってデータを整えられたおよそあらゆるアイテムにおいて、しかも天下の往来でこれを実践できるものは他にはない。だってそんなことしたら、あっという間にサーバが落とされちゃうから。
幾らネトゲの黎明期だったからと言って、そんな厄介な機能を実装…と言うかそれを根幹にしたデザインを採用なんかしたら、タイヘンなことになるのは誰もが分かっていた。しかしソーサリア世界の創造主にしてBritanniaの盟主、我らがロード・ブリティッシュ=リチャード・ギャリオットは、よーく分かっていた。コンピュータ・ネットワークによって成立するRPG世界に、みんなが何を求めていたのか。 そもそも多くのRPGは、テーブル・トーク・RPGに使用する紙やジオラマのマップを、モニタ上に再現することをその課題としている。また、コンピュータの演算能力によって、取り扱いの面倒臭いパラメータを、ユーザーの手を煩わすことなく管理できることで、キャラクターやプレイスタイルに深みをもたらす可能性も期待されていた。 しかし実際はどうだったか。 極めて融通の利くインターフェイス、つまり人間によって運営される従来のRPGに比べて、コンピュータ・RPGの、その制約の多いこと多いこと!
当たり前だが、コンピュータの中では、プログラムされていない事象は起こり得ない。だから、全ての「再現したいこと」は、本来ならば個々にプログラムしてやらねばならない。しかしUOの場合はそれをやらんでも済む方法でデザインされていたのである。が。上記の通り、これは運営上タイヘン厄介なのだ。 UO初期においては、公共の場所にアイテムを置きまくってサーバに負荷をかけると言う迷惑行為が横行し、末期(末期ってあんた!!)においては、増え過ぎたアイテムのデータ管理が出来なくなっちまって、開発者たち(既に初期のメンバーはいない…)もうかつに手をつけられない、なんて状態になっちまった。それでもしかし、UOはこの世界を頑固に維持し続けた。だって、このオブジェクト指向で構成されたBritanniaこそが、僕らのBritanniaなんだから!!
そんなわけで、世界初の MMO・RPG である『UO』は、コンピュータの手を借りながらも、その運営の多くを従来の方法…つまりゲーム・マスターの常駐により実現すると言う方法を採り続けたのである。現在ではゲーム・マスターと言えば「お巡りさん」とか「イベント運営者」と言う意味合いが強いようだが、『UO』においては、依然として「世界を管理する人」の要素が強いのだ。 さて以上は前置き。そんなまさか!いや本当。
この「自由にものを置ける」と言う要素にさらなる飛躍をもたらしたのが、自分の家を持てるハウジング機能であり、その後さらに実装されたハウス・カスタマイズ機能である。路上に放置してもゲーム・マスターに回収されたりゴミ箱に捨てられたり、腐敗してなくなったりするだけだったアイテムを、半永久的に「置きっ放し」にできるのである。自分ん家の中なら。 これは『UO』の中に「内装」と言う新たな遊びを発生させた。要するに、レゴ遊びと同じことである。自分で好きな建築物を建てて、そん中に好きな家具などを配置する。しかしコトはそれだけに留まらなかった。何せドット絵で再現された世界である。巧く誤魔化せば、本来意図されていないグラフィックを作り出すと言うオモロイ遊びも出来るのだ。ハウジングや内装の話をすると、そんなもん他のRPGにもあるじゃねえかと脳の足らない反応をする輩もいるが、このブロック遊びに限りなく近い自由度でこれを遊べ、しかもMMO・RPGであるが故の公共性を併せ持ったものが他にあるか?ねえよ。展示できる機能がある、とか言うレベルじゃないんだ。上記の通り、ゲーム内にそういうルーチンやミニゲームがあるわけじゃないんだ。そのまんま、そこに、そうして、あるのがいいんだ。 他のゲームがそれをやらないのは何故か。散々書いた通り、この方式は、運用に人件費がかかり過ぎて採算がとれないんだ。『UO』だって、今作られたゲームならこうはならなかったろう。しかしリチャード・ギャリオットが拘って作り上げ、そのまんま10年も続いちゃった世界なので、赤字だろうが何だろうがユーザーに課金しちゃってる以上は簡単にチャラにはできない。そう言う贅沢な世界が、『UO』なのである。最近ちょっとチャラにされかけてるから、みんなでどうにか死守しようじゃないの。 記事中に挿入されたスクリーン・ショットは、全てハセガワサンちのキャラクタYpemiさんの自宅より。UOをやってる人は、どのオブジェがどのアイテムから構成されているのか、どのように組み立てられているのか、考えて真似してみよう。 UO未体験の人に説明しておくと、普通に用意されたアイテムをそのまんま置いただけでは、およそこのようにはならないのです。 詳しく知りたい、聞きたい、観たい、と言う方は、Mugen Shard(大別されたサーバ群をShardと称する)のVesper河岸にあるLa Perlaと言うバーをお探し下さい。 工画堂スタジオ『シークエンス・パラディウム 愛蔵版』Windows 95時代のちょっとした名作である。Windows 2000から対応しなくなってしまい、ハセガワサンなどはこのゲームの為に、数年の間Windows 98の環境を傍らに残したくらいだ。それが2006年4月に、Windows XP対応の「愛蔵版」としてリリースされた。 バランスはクソだしインターフェイスも未完成に近い。でも、何故だか面白いやめられない。そう言うゲームが跳梁跋扈していた時代があった。本作あたりなどは、それらのおよそ最後の末裔ではなかろうか。もっとも、Webでスクリーン・ショットを見かける限りでは、一部エロゲーの世界ではずっとその流れが続いているようではあるけれど…。 ファンタジーなロボットたちに、イケメン騎士団と美少女妖精軍団がコンビを組んで乗り込んで、人類存亡をかけて神様っぽい連中と戦うという筋書きなんだけれど、あのうー、そのうー、『天空のエスカフローネ』に『Five Star Stories』をぶち込んで『聖戦士ダンバイン』を髣髴とさせる、そんな世界設定です。ロボットとか娘っ子のデザインは工画堂がやりましたよ、と言う作品ですわ。そんで中身は工画堂お得意の「システムを理解して、手を抜かないでプレイしてればおよそクリア出来ますよ」と言う戦術シミュレーション。ただし、ちょっとでもトチると途端に全滅する。とは言え、同じ工画堂スタジオ・うさぎさんチーム制作の『Power Dolls』シリーズよりはヌルいです。ハセガワサンはコンピュータ・ゲームに関しては「途中で投げ出す」と言う手法において卓越した技術を持っているのだけれど、どう言うわけか、工画堂スタジオの戦術シミュレーションとだけは相性がよい。この『Sequence Palladium』と『Power Dolls』シリーズは何の抵抗もなくクリアしておる。 それって単に簡単なだけなんじゃねえの? ハセガワサンもそう思うのだけれど、周りのちゃんとしたゲーマーたちには驚かれるんだ。多分、全然方向性が違うんだろう。とは言えそれは『Power Dolls』の、しかも昔のやつの話で、本作『Sequence Palladium』は一般的に言っても結構ヌルい。さてでは何処に面白みがあるのか。ははぁん。美少女だな?娘っ子だべ?脱ぐのか?脱ぐんだべ?? 残念ながら美少女の描写を楽しむ作品ではない。或いは楽しんでる人も居られるかも分からんが、彼女らは本当に花を添えているだけっつうか、さしてゲーム性を向上させているとも思われない余分なパラメータを付加しやがる連中に過ぎないのである。工画堂のこれら一連のゲームは、本作から女性声優さんの声をあてることで商品価値を高めているが、ぶっちゃけ再生時間の分だけイライラするだけだから、開始早々にOFFるのが作法であります。それくらいどうでもよろしいんです、娘っ子は。 言い切ってしまえば、これはマゾゲーの一種なんです。それも、難易度の高いプレイを要求されて延々それを訓練するような『超魔界村』みたいなタイプのそれではない。キャラクタのパラメータを延ばすために、兎に角ひたすら、効率的にコマンドを組み立てて行き、そんでクリアしたら2周目、3周目…と延々それを繰り返し、やがて全てのミッションを近接戦闘で切り抜けられるキャラクタを揃えて…そして感慨に浸るのであります。 ショボ目のグラフィックの向こう側に『天空のエスカフローネ』みたいなロボット同士の剣劇を、『Five Star Stories』のミラージュ・ナイトみたいな鬼神の如き進撃を、『リーンの翼』のオウカオーvs在日米軍のような一方的な戦闘を想像して…。 しかしそれでは終わらない。アイテム全部集めた?多分まだあるよ、色々…。 あとはまあハセガワサン個人としまして、ロボットのデザインがかなり好き。工画堂スタジオはこの後グダグダなことになってしまい、この頃のシャープなデザインは二度と観られなくなります。『Power Dolls』の新しいやつでは、何種類か、それっぽいのがデザインされていたけれど、ゲーム用のCGにする段階で手を抜きまくっているので、ボケボケのフニャフニャなのです。ドット絵万歳!!! ↑この記事に関連しそうなグッズを探してみたんだけれど『天空のエスカフローネ』はイマイチな劇場版しかなかった。何がイマイチって、ガイメレフ(ロボット)が「エスカフローネ」と「アルセイデス(ディランドゥ様専用機)」しか出てこない点。他のメカ(アラハバキ隊の陸上砲戦艦とか)は上々なのに。テレビ版の、アレン・シェラザードが一等格好イイと思う。わざわざパイロットの名前を冠しているってことは、これ、量産型もあんのかしら。とか。 |